ETH最近の動きは、株式市場の不穩感を漂わせている。

オンチェーンのデータによると、かつて6.6万ETHを借りて空売りしていた謎のアカウントが、昨晩また大手取引所から2.8万ETHを引き出した。この操作の価値は約1億ドルに近い。さらに重要なのは、このアカウントが現在35.5万ETHを保有しており、現価格で総額は既に12.1億ドルに達していることだ。

この動きの面白い点は何か？以前このアカウントは明らかにETHを空売りしていたのに、今では逆に大量に買い増していることだ。この180度の方向転換は、判断を誤って損切りを急いだか、我々には見えない何かのシグナルを嗅ぎ取った可能性がある。12億ドルのポジションは、個人投資家には到底できない規模だ。

技術的な観点から見ると、ETHは現在3420付近を行きつ戻りつしている。上方の抵抗帯は3650-3750、さらに強い抑制ラインは3880だ。下方には3480と3200が重要なサポートラインとなる。指標にはデッドクロスのシグナルも現れ、移動平均線もゼロ軸を下回っているため、短期的な動きは弱気と見て間違いない。

しかし、問題はここからだ。3480付近を守りきれるなら、今のレンジは単なるエネルギー蓄積の段階に過ぎない。35万ETHを持つアカウントが3400超の位置でさらに買い増しを続けるのは、狂っているか、我々が見ていない何かを見通している証拠だ。

大口の動きは、K線よりも正直だ。今回の動きは単なる値動きの保護ではなく、むしろ買い集めの動きに見える。かつて空売りしていたアカウントが突然逆方向に買いに出る背景には、何らかの論理があるはずだ。反発のタイミングを見越したのか、あるいは間もなく実現する好材料を先取りしたのかもしれない。

総じて言えるのは、大口投資家が飛び込みの攻撃を仕掛けているときこそ、個人投資家は自分の判断を見直すべきだということだ。