正直に言うと、数年前は本気で仮想通貨のフルタイムトレーダーになることを考えたこともありました。その頃はさまざまなテクニカル指標、クオンツ戦略、自動取引ロボットを試しまくり、結果として口座の数字はどんどん悪化し、最終的には自分がこの業界に向いていないのではないかと疑い始めました。

転機は、引き算を始めたときに訪れました。すべての複雑なツールを削除し、最も素朴な取引フレームワークだけを残しました。2022年から現在までこれを使い続けており、このロジックはレンジ相場の中でも安定して成果を出し続け、1回の取引で六桁の利益を上げたこともあります。

神がかり的な手法ではなく、四つのステップを徹底的にやり切ることが重要です。

**第一段階：銘柄選定**
過去11日以内に上昇ランキングに載った通貨だけに注目します。この期間にパフォーマンスを見せているということは、資金が流動しており、市場に感情がある証拠です。逆に、3日連続で下落している銘柄はパスします。これは、主力資金がすでに撤退している可能性が高く、再参入は最後の一撃を狙う行為だからです。

**第二段階：トレンド判断**
月足に切り替え、注目する指標はMACDのゴールデンクロスだけです。このステップで選別できる銘柄は少ないですが、方向性は非常に明確です。市場はあなたに上昇や下降を予測させる必要はなく、明確なシグナルに従うだけで良いのです。

**第三段階：エントリーポイントの決定**
日足が60日移動平均線付近に戻ってきて、陽線の出来高増加とともに現れたら、それが私の最も信頼するエントリーゾーンです。一見すると素朴で土臭いように見えますが、実戦で何度も検証してきました。この位置は短期調整の終わりを示すことが多く、その後の反発確率は非常に高いです。

**第四段階：退出ルールの徹底**
上昇率が30%に達したら3分の1を利確、50%に達したらさらに3分の1を利確します。残りのポジションは60日移動平均線を下回ったらすべて清算します。決して楽観的にならず、「もう少し待とう」といった言い訳もしません。

この市場は、誰が一番賢いかを競うものではなく、計画を厳格に実行できるかどうかの勝負です。私は常に「元本の重要性は帳簿の含み益よりもはるかに大きい」という考えを持ち続けています。元本を守ることで、次の本当のチャンスを待つ資格が得られるのです。

だから、多くの人が今エントリーすべきか迷っているとき、経験豊富なトレーダーはすでにシグナルに従って先回りして仕掛けています。次の相場がいつ始まるのか？月足レベルのテクニカルシグナルが明確に出たときに、その価値がわかるのです。リズムを読むことができる人は、自然と誰から学ぶべきかを理解しています。