最近 @0xMiden を見ていて、市場でよく見かけるL2とは少し違うと感じています。


「より速く」「より低コスト」といった改良型プロダクトではなく、全く別の方向性を持っています。
私の印象では、
チェーンを検証器として扱い、計算をユーザー自身に任せているようです。

この発想はなかなか面白いです。

01. ほとんどのL2がやっていること:
性能の押し上げ

今のL2は、基本的に同じ方向性を取っています。
ロールアップ、データアベイラビリティ、圧縮、手数料削減、シーケンサー追加。

みんな同じ方向に押しのけて、少しでも速くしようとしています。

Midenは:
「私はもう押しません、外に出ます。」

計算はローカルで行い、チェーン上では結果のみ検証されます。
あなたのスマホの性能が高ければ、理論上チェーン上の体験もより速くなります。

この感覚は、Web3の実行層を「個人の計算力ネットワーク」として作り上げたようなものです。

02. デフォルトでプライバシーがある点が巧妙

MidenはプライバシーのためにZKを使っているのではなく、ローカルで実行されるため、プライバシーが「おまけ」でついてくる形です。

だからMidenで行う多くのことは

他人には見えません

チェーンにも詳細は記録されません

でも「すべてがルールに従っている」ことは証明できます。

この「検証可能だが読めない」モデルは、チェーン上のノイズに悩まされているシーンにとても適しています。
例えばゲーム、入札、取引戦略、さらには企業導入などです。

プライバシーがプロダクトの機能ではなく、自然な属性となっているのは心地よいです。

03. Non-EVMはハードルだが、悪いことではない

非EVMは現実的なハードルです。
でも互換性がないからこそ、EVMではできない構造を実現できます。

これを「もう一つのSolidityチェーン」と考えると違和感がありますが、
「ZKとプライバシーのために生まれたシステム」と考えれば、とても理にかなっています。

これはTPS競争をするL2というより、ツールチェーンとランタイムを新しく作る会社に近いです。

————
Midenは短期間で話題になるようなプロジェクトではなさそうです。
中長期志向で、Polygonが今後3~5年に賭ける基盤的な実験品のようなものです。

しかしその方向性は非常に独立していて、他のプロジェクトとバッティングしません。
もし将来、チェーン上のプライバシーが本当に必要不可欠(特に企業用途)になれば、
このモデルはかなり有力になるでしょう。
@KaitoAI
原文表示
post-image
このページには第三者のコンテンツが含まれている場合があり、情報提供のみを目的としております(表明・保証をするものではありません)。Gateによる見解の支持や、金融・専門的な助言とみなされるべきものではありません。詳細については免責事項をご覧ください。
  • 報酬
  • 1
  • リポスト
  • 共有
コメント
0/400
ParnoNinavip
· 12-06 18:18
#PIEVERSE とても似ていて、ショートを早く閉じすぎたと感じる!
原文表示返信0
  • ピン