「ビットコインは捕獲されたにすぎない」…ウォール街の288時間作戦分析

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出典:BlockMedia 原題:「ビットコインは敗北したのではなく『捕獲』された」…ウォール街の12日間作戦 元リンク:

ウォールストリートによる288時間のビットコイン捕獲作戦

有名な暗号資産トレーダーのマーリンは、最近のビットコイン市場の動きを受けて「ウォール街が2008年の金融危機以降で最も組織的な作戦を行った」と主張した。

彼は、昨年11月末から12月初めにかけて続いた一連の出来事は偶然ではなく、徹底的に計算された「ビットコインの飼い慣らし」だと分析した。

わずか288時間、4大金融巨人の襲撃

マーリンによると、ウォール街は2025年11月24日から12月6日まで、わずか12日(288時間)で地球上で最も堅牢な資産であるビットコインを吸収した。運用資産合計が20兆ドルを超える巨大機関の動きは、まるでよく練られた振り付けのように同時多発的に起こった。

JPモルガンは1.5倍の上昇レバレッジと30%の下落防御機能を備えたビットコイン商品を申請した。

バンガードは5,000万人の顧客を対象に、これまで維持してきたビットコイン投資禁止措置を電撃的に撤回した。

バンク・オブ・アメリカは1万5,000人のアドバイザーに対し、ポートフォリオの最大4%までビットコインを推奨できるよう承認した。

ゴールドマン・サックスは、上場投資信託(ETF)を運用するイノベーター・キャピタル・マネジメントを約20億ドルで買収すると発表した。デジタル資産ETFブームに参入するための措置だ。

個人投資家が投げる時、クジラは拾った…「ボラティリティではなく征服」

マーリンは大衆が見えない裏側の資金フローに注目した。表面的には悪材料と恐怖が市場を支配していたが、その裏では巨大な資産の持ち替えが起こっていたという。

実際、昨年11月には個人投資家が恐怖に駆られて過去最大規模の34億7,000万ドルを売却した。ブラックロックのビットコイン現物ETFからも23億4,000万ドルが償還され流出した。

しかし同じ期間、アブダビはビットコイン保有量を3倍に増やし、大衆に警告レポートを発行していたJPモルガンはむしろ現物ETFの保有量を前四半期比64%増やし、3億4,000万ドル分を買い増した。

マーリンはこれについて「JPモルガンは警告を発しながら、方向感を失った資金を取り込む商品を同時にリリースしていた」とし、「これは単なるボラティリティではなく、資産の征服プロセスだ」と強調した。

制度圏への組み込み、あるいは野性の去勢

このような動きは、ビットコインを制度圏ポートフォリオの一部として家畜化するプロセスと解釈される。

ナスダックは現物ETFオプションの上限を40倍に拡大し、最大100万契約まで増やした。

MSCIは2026年1月15日に、グローバル指数からビットコイン比率の高い企業を除外するかどうかの投票を控えている。

関連企業は116億ドル規模の強制売却圧力に直面した。

マーリンは「ナスダックのオプション拡大などにより、今やビットコインのボラティリティ抑制が構造的に可能になった」と指摘した。仲介者を排除するために作られた資産が、今や仲介者たちによってコントロールされる状況となった。

革命は止まっていない

彼は、ビットコインの本質であるコードは変わらず、供給上限も維持され、ネットワークも依然として健在であると強調した。しかし、経済的利益の流れはもはや個人投資家ではなく、ウォールストリートの上流へと向かうことになった。

マーリンは次のように付け加えた。

「ビットコイン革命は止まっていない。ただ、それはウォール街によって徹底的に収益化されたのだ」

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