日本最大の証券会社が逆風の中で積極的に投資を拡大!野村證券は損失を出しながらも、三つの免許申請を継続しています。

野村證券は1月30日にレーザーデジタルが2四半期連続で損失を出したと発表しました。しかし、わずか48時間前にアメリカのOCCに銀行ライセンスを申請したばかりです。野村は二重の戦略を採用しています。損失は短期的なリスク管理のためのものであり、インフラ投資は長期的な戦略の一環です。同時に米国、日本、ドバイでのライセンス申請を推進しています。

48時間の矛盾の背後にある二重の戦略

野村證券は1月30日の四半期決算の電話会議での発言と、1月27日のライセンス申請の内容とで大きく対照的な姿勢を見せました。最高財務責任者(CFO)の森内博之氏は、アナリストに対し、「暗号通貨の保有量を減らし、リスク管理を強化している」と述べました。Laser Digitalは2022年10月から12月の四半期に赤字を計上し、グループのヨーロッパでの業績を押し下げました。この損失を公に認める率直さから、多くの観察者は野村証券が暗号通貨分野からの撤退を検討しているのではないかと見ています。

しかし、1月27日のライセンス申請は全く異なる物語を語っています。Laser Digitalはニューヨークの米国通貨監督庁(OCC)に対し、連邦認可のナショナル・トラスト銀行の設立を申請しました。この子会社は、米国内の機関投資家向けにカストディ、現物取引、ステーキングサービスを提供する計画です。Laser Digitalの会長スティーブ・アシュリーは、アメリカを「世界で最も重要な金融市場」と呼び、「デジタル金融の次の章は、このレベルの審査と長期的な運営に耐えうる企業によって書かれると信じている」と述べました。

この48時間の間に見られる「二面性」の動きは一見突飛に思えるかもしれませんが、よく観察すればこれは突然の変化ではなく、綿密に計画された戦略の一部であることがわかります。野村証券の子会社であるLaser Digitalは、二つの全く異なる事業を並行して運営しているようです。一つは自社の取引事業で、主に暗号通貨に投資し、市場の変動に大きく左右され、多くの四半期で赤字を出しています。「私たちはポジションとリスクエクスポージャーの管理を強化し、短期的な利益の変動を抑制しています」と森内氏は1月30日のアナリスト会議で述べました。

もう一つは、インフラや規制の取得に向けた長期的な投資です。こちらは短期の取引結果に左右されない長期戦略であり、野村証券の経営陣からは明確なメッセージが伝わっています。取引の損失はリスク管理の問題であり、これを厳しくコントロールすべきだとし、制度的なインフラ整備は戦略的に不可欠なものであり、パフォーマンスの低迷によって中断されることはないとしています。この区分により、野村証券は決算会議の場で短期的な損失に対する株主の懸念を和らげつつ、規制当局や機関投資家の前では長期的なコミットメントを示すことができるのです。

連続損失にもかかわらず拡大を続けるタイムライン

これはLaser Digitalが野村証券のヨーロッパ事業に初めて損失をもたらしたわけではありません。2025年10月、森内氏は「Laser Digitalの業績が、2024年4月から6月の四半期にグループの欧州事業の赤字を引き起こした」と認めました。当時、野村証券の対応は縮小ではなく、むしろ積極的に推進を続けるものでした。Laser Digitalは同時に日本の金融庁(FSA)と事前協議を行い、機関投資家向けの国内暗号通貨取引ライセンスの取得を目指していました。このパターンは今も繰り返されており、2024年10月から12月の四半期の損失が再び投資家のリスク管理を促す一方で、拡大計画は加速しています。

野村証券の暗号通貨戦略のタイムライン

  • 2022年9月:Laser Digital Holdings AGがスイスに登録(インフラ整備)
  • 2023年8月:ドバイのVARAから暗号通貨事業の完全ライセンス取得(インフラ)
  • 2024年4-6月:Laser Digitalの損失により欧州事業が赤字(取引損失)
  • 2024年8月:VARAからOTC暗号デリバティブの規制対象ブランドライセンス取得(インフラ)
  • 2024年10月:日本の金融庁と機関投資家向け取引の事前協議(インフラ)
  • 2024年10-12月:Laser Digitalは再び赤字(取引損失)
  • 2025年1月22日:トークン化されたビットコインを用いた多様化収益ファンドを開始(インフラ)
  • 2025年1月27日:米国OCCにナショナル・トラスト銀行のライセンス申請(インフラ)
  • 2025年1月30日:決算会議で損失とリスク管理の強化を発表(取引損失)

このタイムラインは、明確なパターンを示しています。取引による損失が出るたびに、野村はリスク管理を強化し、保有ポジションを縮小しますが、その一方で規制の許認可やインフラ整備を加速させているのです。この戦略は、短期の取引リスクと長期のインフラ投資を完全に切り離し、前者は慎重なリスクコントロールに従い、後者は戦略的な市場ポジショニングに基づいていることを示しています。

機関投資家の暗号通貨への長期的コミットメントは変わらない

野村証券とLaser Digitalが共同で行った2024年の調査によると、半数以上の機関投資家が今後3年以内にデジタル資産をポートフォリオに組み入れると予測しており、その割合は2%から5%程度です。株式や債券の手数料収入の圧力に直面している伝統的な証券会社にとって、デジタル資産は多角化の機会であり、競争力維持のための必然的な選択肢です。この調査結果は、野村証券がインフラ投資を堅持する根拠となっています。

この対比は一見突飛に見えるかもしれませんが、実際には機関投資家の暗号通貨に対する成熟した見方を反映しています。米国の規制当局への申請や日本のFSAとの協議は、規制当局や機関投資家の信頼を得るためのものであり、野村証券が暗号通貨の長期的な役割に自信を持っていることを示しています。一方、決算会議の対象は、短期的な変動に対して保証を求める株主やアナリストであり、森内氏は「厳格なポジション管理」と「リスクエクスポージャーの低減」を強調しています。これは、短期的な安定を確保しつつ、長期的な戦略を進めるための方針です。

野村だけがこの戦略を採用しているわけではありません。日本の大手証券会社である大和証券も、2025年末からビットコインやイーサリアムを担保とした円建てローンの提供を開始しています。報道によると、日本の金融庁は投資信託法に基づき暗号通貨ETFの上場を認める準備を進めており、2028年までに関連商品が上場される見込みです。野村証券やSBIホールディングスも同様のファンドを計画しています。こうした動きは、日本の金融機関が個別の企業だけでなく、業界全体として暗号通貨を受け入れつつあることを示しています。

したがって、この矛盾は表面上のものでしかありません。野村証券は暗号通貨から撤退しようとしているのではなく、むしろリスクの取り方を見直しながら、次のサイクルに備えて構造的な投資を加速させているのです。この事業の成否は、米国や東京、その他の地域の規制次第ですが、ひとつ確かなことは、野村証券は決して傍観者ではないということです。

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